Jeroen P. van den Berg and A.J.R.M. Gademann. “Simulation study of an automated storage/retrieval system”. In: International Journal of Production Research 38.6 (2000), pp. 1339–1356. doi: 10.1080/002075400188889. eprint: https://doi.org/10. 1080/002075400188889. url: https://doi.org/10.1080/002075400188889.
automated storage/retrieval system (AS/RS)と呼ばれる, 自動格納/出庫システムに関するサーベイ的論文(2000)のまとめ. AS/RSの効率化のためには, "どの場所に格納するか" と "どのような順序で出庫/入庫リクエストを処理するか"が非常に重要です. それに対して, ルールベースの既存研究をいくつかまとめて, 本研究でも新規の手法を提案しています. それらの手法は, 100万リクエストの処理をシミュレーションして評価を行っています. これは実に(シミュレーションの参考にした工場に対して), 10年間の操業に相当するようです.
(ここから感想)
工場ほどの規模になると, システムをアップデートするのは大変な作業になるので,
頻繁なシステムの更新はない(一度も行われないケースも多いのでは)と考えると,
10年間という長期間での評価実験を行う必要があるのかなと思います.
デジタルツインにより, 工場システムの検証がより正確で容易に行われるようになれば
工場のシステムのアップデートも, スマートフォンのOSアップデートのように頻繁に行われるようになるかもしれないですね.